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あらゆる物事をM視点で語るブログ

日々妄想

置き忘れ

平日の朝はいつだってあわただしいものだ。急いで出かける準備をして、家を出る。早足で歩いて最寄りの駅へ。お目当ての電車に乗ってようやく一息。そこでハタと考えるのだ。
「家のカギを閉めただろうか。」
「タバコの火の始末をしただろうか。」
今の私もそれに似た不安に駆られている。


「ア○ルに何か置き忘れていないだろうか…」

実をいえば、つい先ほどまで自分のア○ルで遊んでいた。
クスコを使ってア○ルを限界まで拡張し、色々なものを入れていたのだ。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎ去るもので、気が付くと2時間以上の時が経っていた。人と会う約束が迫っている。私はあわてて身支度を整え、出かけたのだった。

そして現在、私はイタリアンレストランで食事をしている。
対面には付き合って1年になる彼女が座っている。特別に美人というわけではないが、笑ったときに三日月型になる目が気に入っている。だが、今日に関しては彼女の笑顔も全く目に入らない。例の不安で頭がいっぱいなのだ。

「ア○ルに何か置き忘れていないだろうか…」

こういう時には己の行動をじっくり思い出すことが肝要だ。
…まずはクスコで肛門を拡張した。それから指で前立腺を刺激。さらに、バイブ。アナルパール。乾電池の単3、単2、単1…は今日入れなかったか。きゅうり、バナナ、玉子…。玉子?玉子…。ボールペン…。ボールペン?そうか、ボールペンのキャップだ。そういえば入れた後、ボールペンのキャップが付いていなかった気がする。
私はア○ルにボールペンのキャップを置き忘れてきたのだ。

となると、いてもたってもいられない。当然だろう、人間、ボールペンのキャップをア○ルに置き忘れたまま生活できるほど図太くは出来ていないのだ。
私は食事を中座してトイレに向かった。マナー違反だが仕方ない。これは緊急事態だ。
大体、ア○ルにボールペンのキャップを入れた男など魅力半減だ。
私はキャップを取ることができる、彼女は愛しの彼氏が魅力を取り戻す事ができる、これはウィンウィンの行動なのだ。
…アナルバイブが作動している音ではない。win-winだ。

トイレに飛び込み便座に腰を下ろす。
さて、どうするか…。
今となってはクスコを携帯してこなかった、己の準備不足が恨めしい。

まずは、下半身に力を込めてボールペンのキャップをひり出す方法を試してみるべきだろう。案外簡単に飛び出してくるかもしれない。
大地にしっかり足を踏みしめ、肛門の奥に力を込める。
怒髪天を衝くという言葉があるがイメージとしてはその逆、怒門地を衝けとばかりに踏ん張る。
出ろ!出ろ!!出ろ!!がんばれ!がんばれ!!がんばれ!!

…だめだ、出ない。何かに引っ掛かっているのだろうか。
気張り過ぎて、頭がクラクラする。吐きそうだ。だが、今は我慢するべきだろう。口から吐く事によって、肛門の中にあるキャップがさらに上に行ってしまうかもしれない。
いや、そんな事はないだろうが。

こうなると、後は自らが手を汚すしかないだろう。死地に飛び込み、ボールペンのキャップを救い出すのだ。
トイレのタンクを枕のようにして体を寝かせ、足を上げる。これで肛門が露わになった。ローションがないため(これまた準備不足だ)親指と人差し指に唾液を塗りたくる。
これで準備万端だ。
先ほどとは一転して体の力を抜き、まずは親指を肛門にねじ込む。それから、人差し指。
親指で肛門が閉まるのを防ぎ、俊敏な人差し指で対象を探す作戦である。
指を皿のようにして肛門内を探る。

…見つけた!確かに人差し指に何かが触れている感触がある。
急いで、親指を近づける。
よし、掴んだ!
あとは掴んだまま親指と人差し指を戦線から離脱させるだけだ。
…。
…。
…。
…何が起こった?脱出できない。指が肛門から抜けないのだ。
いや、落ち着け。おそらく、掴んだ拍子に肛門にも力が入ってしまったのだろう。つまりは、力を抜けばいいだけなのだ。力を抜け。
ダメだ!力を抜くと今度はボールペンのキャップが指から離れてしまう。今でさえ、しっかり掴んでいないと逃げられてしまいそうだというのに。
逃げられてしまう?何を言うのだ、ボールペンのキャップが逃げるわけないではないか。
…違う。こいつ…、こいつ…。
「こいつ、動くぞ!」

「俺は一体何を肛門に置き忘れてきたのだ?」
私はただただ茫然とするしかないのだった。


どれだけの時が経っただろうか。
ふと、私はア○ル遊びをする前に一冊の小説を読んでいた事を思い出した。
それはこんな物語だった。


 山椒魚は悲しんだ。
 彼は彼の棲家である岩屋から外に出てみようとしたのであるが、 頭が出口につかえて外に出ることができなかったのである。今は最早、彼にとっては永遠の棲家である岩屋は、出入口のところがそんなに狭かった。そして、ほの暗かった。強いて出て行こうとこころみると、彼の頭は出入口を塞ぐコロップの栓となるにすぎなくて、それはまる二年の間に彼の体が発育した証拠にこそはなったが、彼を狼狽させ且つ悲しませるには十分であったのだ。
「何たる失策であることか!」
 彼は岩屋のなかを許されるかぎり広く泳ぎまわってみようとした。人々は思いぞ屈せし場合、部屋のなかを隅々こんな工合に歩きまわるものである。けれど山椒魚の棲家は、泳ぎまわるべくあまりにも広くなかった。


それを読んで、なぜか欲情した私はア○ルに…


「…えっ、山椒魚?」
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