ゾッとする話
知り合いの嬢から聞いたゾッとする話。
その嬢が一時期勤めていたお店は、ホテルだけじゃなく客の家にも派遣するサービスをしており、その日も彼女は家に派遣されたそう。
「私潔癖症気味で知らない男の家入るのに抵抗あるのね。実際その男の家も掃除が行き届いてるとはいえず、決して居心地がいいものとはいえなかった」
ただ、耐えられないほど汚いわけではなかったから、やることやってさっさと帰ろう。そう考えて彼女はお風呂に案内してもらった。
その時こう言われたそうだ。
「カーテンあけないでね」
浴室に入ってみると、シャワーカーテンで浴槽部分が仕切られている。男はこのシャワーカーテンをあけるなと言っているのだ。
「死体が転がってるんじゃないだろうな」
カーテンをあけた。
死体は転がっていなかったが、壁にびっしりと潰れた小バエの死骸が貼り付いていたという。
嬢はその店を直ぐにやめたそうだ。