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あらゆる物事をM視点で語るブログ

日々妄想

ご主人様の椅子探し

ご主人様の「椅子」作りは素材選びから始まります。
素材選びのポイントは用途によって変わるそうですが、やはり第一は肉付きだそうです。当然ですね、長時間女性の体を支えるわけですからある程度の筋肉量はどうしても必要になってきます。
「椅子なんだからまずは安心して座れないとね。」とはご主人様の言葉です。

顔-ルックスもご主人様は重要視しています。
といっても見た目の格好良さではありません。座り心地という意味でのルックスです。ご主人様が仰るには座り心地がいい顔というのがあるのだそうです。
「顔の凹凸が少ない方が座り心地がいいのは勿論なんだけど、こればかりは相性なのよねえ。この前なんか私に座られる為に生まれたとしか思えないような、理想の顔を街で見つけちゃって。あれは不思議な体験だったなあ。だって私からしたら椅子が歩いてるようなものだもの。思わずナンパ…、というかスカウトしてしまったわ。君はダイヤの原石だって。」
ご主人様は椅子の話しになると止まりません。


素材選びを終えると実際に椅子の作成に取り掛かります。言い換えると椅子になるための教育でしょうか。
良い椅子作りのコツは形から入ることだそうです。椅子の形を徹底的に教え込ませ、形を維持し続けることを強要する。全てはそこから始まるそうです。椅子としての心構え等は後から自然についてくると。習うよりまずは慣れろといったところでしょうか。
また、1人前だと思い込んだ時が危ないとは、ご主人様がよく口にする言葉です。そういった椅子に対し乱暴に扱い、罵倒するのもまたご主人様の周到な教育なのです。
「そうやって、椅子一つ一つを同じように作成するわけだけど、出来上がりはそれぞれ違うのよねえ。」
とご主人様は不思議そうに話しておりました。


「でもさ、私もそれなりの数の椅子を作ってきたわけだけど、本当奥深いのよ。これはいいものが出来たと思った椅子が数回で飽きがきてしまったり、逆に失敗作を使い込んでいくうちに味が出てくるようになったりするからねえ。」
ご主人様は楽しそうに仰います。きっと無邪気な笑顔を顔に浮かべていたことでしょう。

「本当は私、椅子の事なんて何もわかっていないのかもしれないわね。私にとっての理想の椅子、どんなものなのかしら。」
そう呟きながら、ご主人様はいつまでも私の顔に座り続けるのでした。
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makoto139

Author:makoto139
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