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あらゆる物事をM視点で語るブログ

日々妄想

現世(うつしよ)は夢

祖父が元気に歩く夢を見た。
「これなら百歳まで生きられるね」と話しかけたところで目が覚めた。現実の祖父は病気で倒れて以来、気力が削がれてしまったのか寝たきり状態になっている。もう2度と元気に歩く姿は見られないかもしれない。

母が言うには、祖父は教育熱心な人だったらしい。
分厚い百科事典を子供達に買い与えて読み聞かせ、そしてたまの休みの日は1日中付きっ切りで勉強を見ていたそうだ。
休日に1日中勉強。信じられない事に母は特にそれが苦ではなかったそうだ。むしろ、楽しかったらしい。
そういえば、母も1日付きっ切りで私の勉強を見てくれた。残念ながら私には苦痛でしかなかったけど。


特に予定のない休日は昼過ぎまで寝ている。それから、小1時間は布団の中でグズグズする。
昨日着た服、靴下、下着、ハンガー、雑誌、本、DVD、携帯電話、充電器、財布、小銭が散らばった床を見て掃除をしなきゃと休日のたびに思うが、今に至るまでしていない。
休日は何もしたくないのだ。掃除などしたくない。洗濯などしたくない。人になど会いたくない。
そんなものに遭遇するのは平日だけで十分だ。
何もしたくない。
祖父の事を考える。母の事を考える。勤勉な祖父と母。
私はそれを受け継がなかったようだ。いや、それだけではない。私は祖父の優しさも、母の強さも、何もかも受け継がなかった。
でも、もうそんな事はどうだっていい。もう勤勉になんてなりたくないし、優しくなんてしたくないし、強くなんてなれない。

きっと私の中の何かが壊れてしまったのだろう。最近あらゆる事に無関心になってきている。部屋の外がどうなろうがどうでもいい。
眠いのだ。眠い。寝かせて欲しい。ずっと寝ていたい。
その願いはもう少しで叶う、そんな気がする。疲れ果て、壊れ尽くして、何も感じなくなる。現実は朧げになり、私は夢の住人になる。
ああ、眠い。




で、目が覚めると夕方になっていたりするわけです。
さすがにもう夢の世界に戻ることはできません。寝すぎて腰が痛いですし、お腹が減って仕方ないのです。
大抵の場合、冷蔵庫には何も入っていないので、朝と昼と夕食を兼ねた食事に出ることになります。


道すがら、憑き物が落ちたかのようにすっきりした頭で私はいつも同じような事を考えます。

ご主人様は今何をしていらっしゃるだろうか。
近頃、体調が優れないとか仰っていたな。心配だ。戻ったらメールしよう。

そんな事です。
マゾの時だけは人間らしい気遣いができるのだな、とそのたびに思います。
そして、マゾの時だけは優しくなりたい、強くなりたい、そう思うのです。
母や祖父のように。


ご主人様の奴隷になって、犬になって、道具になって、私はようやく人間性を取り戻すことができるのです。
マゾでいる時があるから、私は現実を生きていけるのです。
つまり、私はご主人様によって現実を生かされている。


…うん、悪くない考えだ。



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