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あらゆる物事をM視点で語るブログ

日々妄想

人に言えない性癖(と書いておもいと読む)

会社に入りたての頃、先輩に連れられてよくキャバクラに行っていた。
当時童貞に毛が生えた程度だった自分にとってそこはなかなかに刺激的な空間だったのだが、同時に童貞に毛が生えた程度だっただけに苦痛な時間でもあった。
何せ会話が弾まない。
キャバクラ嬢が話しを振っても、「あー」だの「うー」だのとしか返答しないのだから当然だろう。
いくら百戦錬磨のキャバクラ嬢でも、質問を唸り声で返す客へのマニュアルは持っていなかったのだ。
そして、沈黙。
女の子が変わっても繰り返す、質問→唸り声→沈黙のループ。一体何人の女の子を違う意味でオトしただろう。


例の如く問いに対して唸り声、というよりモーター音で返していた時のこと。
さすがに見るに見かねた先輩が話しを振ってきた。
「○○、お前はどちらかというとS?M?」と。
何というデリケートな質問。勿論Mなのだが、正直に答えるべきだろうか。告白したら引かれてしまうかもしれない。嫌われてしまうかもしれない。
だが、逆にチャンスでもある。告白すれば盛り上がるかもしれない…。


「どちらかというとMかなあ。」と答えた時のキャバクラ嬢の表情にはなかなか興奮させられた。
引くどころか、珍しい動物を見つけた時のような興味津々といった表情。さらに、キャバクラ嬢の態度も変わった。
この人はMだからそんなに気を使わなくても大丈夫とでも思ったのだろうか、客をもてなそうとする態度から、もっとくだけたリラックスした態度に変わったのだ。その態度がまあ心地いいこと。
おかげで話しは弾んだ。人とモーター音のコミュニケーションから人とM男のコミュニケーションへ。凄まじい速度の親密化である。
ただ、あくまで想像だがここで調子に乗ってMとしての願望を事細かに話していたら、引かれていたような気がする。
その後の会話もギクシャクしたものになっていた気がする。
やはり、S女性か経験豊富な女性でないと、Mとしてのディープな願望は受け入れ難いものなのではないだろうか。
そこは言ってはいけない事というか。


一方でS女性にはMの願望を正直に包み隠さず話せるかといえばそんな事もなく、やはり言えないし言ってはいけないこともあるように思う。
そもそもS女性に自分の願望を話すということは、そのようにしてほしいとおねだりしているともとれるわけで、自分の欲望を満たす為にご主人様の手を煩わすってどうなのよと。それではいわゆるエゴマゾになってしまう。
S女性は、当然Mとしてのディープな願望を話しても引くことはない。でも、話してはならないのだ。


いい男ではない自分はせめていい奴隷になりたいわけで、となるとMとしての願望など捨て去らなければならない。
ご主人様第一主義だ。
例え痛みが苦手であっても、ご主人様が鞭打ちたいと思えば喜んで受け入れなければならないし、実際に悦びを感じなければならないのだ。例え構ってほしいと思っていても、ご主人様にその気がなければ目立たないよう控えていなければならないのだ。
己のMの願望など関係ない。自らを厳しく律する必要がある。ご主人様にMの願望を語るなど持っての他なのだ。
フリフリの可愛い女の子服を着て、ご主人様に乱暴に押し倒されたいなどと思っていても話してはならない。絶対に話してはならないのだ。


…でも、ちょっと言いたい。
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